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破産進行中を取り下げ、再生による再建

再生による再建

相談内容

コロナ禍で売上が激減した。半分どころか70%減とのこと。

すっかり経営意欲を亡くしたK社長は、顧問の税理士に相談したところ破産処理を勧められ、弁護士を紹介された

破産処理金額80万円まで決まり、取り掛かろうとしていた時であった。「経営の樹を育てる会」の熱心な受講者の紹介で、何とかなるかもしれない!との思いで相談があった。

診断結果と方針

診断結果と方針

《流れに呑まれず、流れに乗る》

売上は70%減だが、言い換えればまだ30%の売上はあることになる。しかも相手は大手企業だ。

このコロナ禍を乗り切れば再び売上は回復する。

つまり この危機を乗り切ればいいことであり、今、破産して全てを亡くすことはないと判断できた

K社長に詳しく説明した所、その考え方と方法を知ったことにより、もう一度やり直すことを決意した。

この間約2時間だった。

再生方法

各種経費削減

《入るを守り出るを制す》

売上を減らし、その売上内で経営する。

とにかく売上は30%となってしまったが、その30%でやり繰りすれば良いだけのことである。

全ての経費をとことん圧縮することにした。

①人件費の削減と変動費化

7名の社員を全員解雇。数ヵ月は失業保険金で生活をしてもらいながら、協力業者として取引する形とした。

②事務所の移転

固定費の家賃を削減しなければならない。即、大家さんに退去を通知したところ、「家賃を下げるから出ていかないでくれ」とのこと。それなら移転経費も助かるのでそのまま、借り続けることとした。

③その他の諸経費のムダムラムリの徹底。

徹底的な削減により、何とか営業利益を出せるようになった。

④銀行への返済猶予依頼

各銀行には、返済をストップ、金利支払いのみとした。このようにして、営業利益、経常利益を確保することが出来た。

⑤社会保険料の長期分割支払依頼

貯まっている社会保険料を長期の分割払いの了解を取った。


このような形で各関係者と交渉を進め、自信がついた。社長は、依頼してあった弁護士を断った。

この時、既に破産手続きを着手していたので、
10万円を支払って済ませた。

再生 ~その後~

当初は不安だったK社長は一つ一つ私に聞きながら、再建へ歩み出した。2ヵ月目頃から自信が芽生え、再建に力強く歩み出している。

そして、経営の真理を学ぶため、以来一日も休むことなく、「経営の樹を育てる会」に参加している。

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