相談内容
建築関係の水道設備工事会社の社長がうつ病になり、会社の経営が困難になっている。負債も多く、どのようにして良いか分からないとの相談を受けた。
診断結果
- 営業面に於いては、良い顧客を持ち安定している。
- 財務面は社長夫人が経理を担当しているものの、知識も無く、大きな赤字を抱えていた。また資金繰りに追われ、借金を繰り返す自転車操業の状態であり、ほとんど行き詰まりの状態だった。
- 社長の状態は、経営難によるストレスが重なり、自殺未遂事件を起こしてしまっていた。
再建方針
現会社閉鎖と新会社へ転生
現体制での続行は不可能と判断。社長を精神科へ入院させることにした。
その入院期間、約1ヵ月の間に専務取締役を退職させ、新会社を設立。業務を移行させることとした。顧客と仕入先、外注先などはそのままとし、新会社が債務の返済を引き継ぐこととした。
現会社の閉鎖
現会社は金融負債、税金などをそのまま持ちながら倒産とした。
- 対税務署、社会保険事務所
滞納金額は土地、車輌、備品などを差し押えて頂き、いくらかを納入して完納とした。 - 金融機関
担保物件は、競売又は任意売却にて処分、残りは損金処理をしていただいた。
新会社の設立起業
別事務所にて、新しく起業スタートした。
旧会社の仕入代金などの債務はそのまま引き継ぎ、取引先に対し迷惑が掛からないように円満に新会社へ移転することが出来た。
私はこの間の約半年間、両者の立場に立ち、関係先に誠意を尽くし、トラブルも無く円満に転生することが出来た。
2ヵ月後、
社長は退院。
しばらくして、新会社で働くことになった。
こうして転生再生は、成功した。