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システム金融との交渉|事件相談事例

闇金

相談内容

システム金融とは闇金融のリーダーの元、何人もの闇金業者が系統だって超高金利で貸付、取り立てる恐ろしい闇金グループである。

これにかかると2~3ヵ月でほぼ破綻する。

このケースは70才代の一人暮らしのMさんという女性が、闇金から借り、執拗な取り立てにより生きていくことが出来ない程の深刻なものだった。

経緯

ある時、電話で「3万円を借りないか」と誘いがあり、軽い気持ちで借りるとすぐ振り込んできたとのこと。

条件は10日で一割、いわゆる「トイチ」と言われる超高利である。その10日間分3千円を引いた金額が振り込まれてきた。

10日後3万円を用意できないでいると、違う闇金業者2社から電話があり、3万円ずつを借り3万円を返済して残りは自分で使った。これで6万円の借金になったわけである。

すると、10日後またも数社から電話があり、借りないかと誘いがありこれも借りた。今度は3社計9万円を借りて前の2社分を返済した。こうして2ヵ月近くになる頃には10社を超えていた。

解決方法

警察

①警察に相談とKさんの入院

これは完全な犯罪なので、すぐMさんの住むK市の警察へ相談に行った。詐欺罪は刑事2課である。そして、刑事と共同で闇金と戦うことになった。

刑事は「名前とか住所をなんとか聞き出してくれ」という。そこで私がそのKさんの代行で交渉を始めた。

Kさんは電話の取り立てによるストレスで体も弱り、自宅に居られないので入院してもらった。

②闇金との交渉

私はKさんの友人と言って話をした。その会話が奮っている。「あなたの会社はどこにあるのですか?」と聞くと「東京だ」と答える。「東京のどこですか?」と聞くと「上野」と答えてきた。「上野の何丁目ですか?」と聞くと「そんなことは調べてくれ」と逃げる。

又、他のしつこく電話をかけてくる闇金業者は女性を使い「私たちはまじめにお金を貸しているのですから」と答える。本心なのかマニュアルに沿っているのかわからないが、とにかくマトモな神経ではない。

彼らは足がつかないように場所は言わず、返済の振込口座も毎回変えてくる。刑事さんと約束をしたものの、相手の住所はどうしても聞き出せない。

電話も携帯電話を使い、すぐ変えてしまう。完全な犯罪である

ことを承知しているのである。

③娘さんへの取り立て

しばらくすると私の正体がバレたらしく、今度はKさんの娘さんの家や勤務先に電話が入るようになった。

気の弱い方や厳格な勤務先であれば大きな問題になるが、その娘さんや勤務先の社長はしっかりしている方で、キチンと対応してくれたお陰で闇金業者は諦めた。

その後

闇金融からは一切の連絡が途絶え、退院、平穏な生活を送るようになった。

このケースは個人だが、事業主へは50万円単位で借りないか? とFAXや電話が入ってくる場合が多い。金利はトイチと言われ10日間で1割位が多く、それ以上の金利もあるようだ。

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