人の生き方 悟れ教えか
本日の道歌は、「憧れ」という言葉を通して、人の生き方そのものを見つめ直す一首です。
憧れられる人生を送りたい、
と願う人は多いのではないでしょうか。
憧れの人と聞くと、立派な人、能力の高い人、仕事ができる人、人のために尽くしてきた人などが思い浮かびます。
しかし、そのような存在になることは、
決して簡単なことではありません。
「憧れ」という文字をよく見てみると、そこには「童の心」という意味が含まれているようにも読み取れます。
童とは、まだ何も知らない、
これから成長していく子供のことです。
人は生まれたとき、純粋無垢で、神のような心を持っていると言われます。
しかし成長するにつれて、人の心へと変わり、やがて欲や利害に左右されることもあります。
そのような社会の中にあっても、童の心、すなわち童心を持ち続けることができれば、自然と人から憧れられる存在に近づいていくのではないでしょうか。
人が本当に惹かれるのは、完成された姿だけではなく、純粋に学び続ける姿勢なのかもしれません。
とはいえ、童心を持って現実社会を生きていくことは、決して容易なことではありません。
大人になるほど、物事を損得や立場で考える場面が増えていきます。
その中で純粋さを保ち、素直に学び、物事に向き合い続けることは、簡単なようで難しいものです。
憧れの人になることは、難しいようでいて簡単でもあり、簡単なようでいて難しい。
その答えに近づくためには、一つの見方だけにとらわれず、物事を両面から捉えることが大切です。
陰陽の視点をもって真理を探求していくこと。
そこに、人としての生き方を深めるヒントがあるのではないでしょうか。


















