百の愛をば 注げる人か
昨日は「憧れられる人」について考えましたが、本日の道歌は「優しい人」とはどのような人かを静かに問いかけています。
優しい人とは、単に穏やかな人や、
親切な人というだけではありません。
文字を見つめると、「優しい」とは「憂いる人に寄り添うこと」とも読むことができます。
苦しみの中にいる人のそばに立ち、
その思いを受け止めること。
そこに、本当の優しさがあるのではないでしょうか。
さらに、「憂いる」は「百の愛」とも読むことができます。
では、その愛とは何でしょうか。
愛するは 心を受ける 読むなれば
善悪超えて 受けて包めよ
愛とは、相手の心をそのまま受け止め、包み込むこと。
私たちは人を見るとき、どうしても行動や結果に善悪をつけてしまいがちです。
しかし、本当の愛とは、善悪を急いで判断するのではなく、その奥にある苦しみや背景ごと受け止めることなのではないでしょうか。
それは、経営者の品性を支える根底の心でもあります。
本当に必要なのは、まず寄り添い、その人の苦しみを受け止めることなのかもしれません。
経営再建の現場でも、この「寄り添う」という姿勢はとても大切になります。
打ちひしがれている経営者に対して、単純に「頑張ってください」と声をかけることはできません。
なぜなら、経営再建とは、「頑張り続けなければ維持できない状態」を続けることではなく、無理をしなくても続けられる道筋をつくることだからです。
そのためには、まず相手の苦しみに寄り添い、受け止めること。
そこから初めて、本当の再建は始まっていきます。
優しさとは、励ますことだけではなく、相手が安心して立ち上がれる土台をつくることでもあるのではないでしょうか。


















