我も極めん 真理と実践
本日の道歌は、老子の説く「無為自然」と、経営における理想の在り方について考える一首です。
老子の説く「道(タオ)」とは、宇宙万物の根源であり、天地自然を貫く普遍的な法則を指します。
そして「無為自然」とは、人為的な作為に執着せず、自然の流れに従って生きる姿勢を意味しています。
老子は、それこそが真理に従った理想的な生き方であると説いています。
老子はまた、「道の道は、常の道にあらず」と述べています。
これは、「これこそが道だ」と固定した瞬間に、本来の道ではなくなってしまうという意味にも受け取れます。
つまり道とは、あるようでなく、
ないようであるもの。
歩み続ける中で、常に新しく生まれていくものなのです。
では、この考え方を経営に当てはめると、どのような姿が見えてくるのでしょうか。
本当に必要なのは、自然と力が発揮される環境を整えることなのかもしれません。
老子は、経営者の在り方を四つに分けています。
最も悪いのは、社員から馬鹿にされる経営者。
次に、社員から恐れられる経営者。
その次に、社員から尊敬される経営者。
しかし老子は、それでもなお不十分だと言います。
そして最も優れた経営者とは、「社員に存在そのものを意識させない経営者」であると説いています。
それは、経営者が前面に立って支配するのではなく、自然と組織が調和し、自律的に動いている状態を意味しているのかもしれません。
これは単なる経営学ではなく、「経営道」と呼ぶべき世界なのではないでしょうか。
たとえ一生をかけても悟りきれないとしても、その道を探求し続けること自体に意味があるように思います。
ゴールが見えないからこそ、歩み続ける価値がある。
その姿勢こそが、無為自然へ近づく道なのかもしれません。


















