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飲食店の経営再建事例|社長の病気・統制不全から3ヶ月で月次黒字化

岐阜市の飲食店が家族と社員の協力で再建し月次黒字化へ向かうイメージ

真の再建事例|社長の病気で統制を失った飲食店を3ヶ月で月次黒字化

会社の再建は、売上や利益の数字だけを整えれば良いというものではありません。

特に飲食店では、人の心、店舗運営、営業時間、メニュー、人員配置、資金繰りなど、現場のすべてが複雑に絡み合っています。

今回ご紹介するのは、岐阜県岐阜市で2店舗の飲食店を営む会社が、社長の病気によって統制を失い、赤字経営と借入困難に陥る中、家族からの相談をきっかけに、組織改革・営業時間見直し・メニュー改革・銀行リスケによって、約3ヶ月で月次黒字化を実現した再建事例です。

事例サマリー

社長の病気によって会社の統制が崩れ、幹部主導で現場がバラバラになっていた飲食店2店舗が、 経営理念の再構築、組織改革、営業時間見直し、メニューの絞り込み、銀行返済猶予によって、 約3ヶ月で月次黒字化し、約1年後には返済再開に至った再建事例です。

2 店舗

運営店舗数

12

社員数

3 ヶ月

月次黒字化まで

再建前

社長の病気で統制を失い赤字が続く

社長が病気となり、奥さんと娘さんから再建相談を受けた時には、古くからの部長や各店舗の店長が会社を自由に動かしている状態でした。 赤字が続き、金融機関から新たな借入を受けることもほぼ不可能な状況に陥っていました。

再建策

組織改革と営業改革を同時に実行

経営理念を作り直して社員の心を一つにし、協力する姿勢が見られない幹部3名を整理。 さらに営業時間短縮、忙しい時間帯への人員集中、メニュー数の絞り込み、能力給制度の導入を進めました。

再建後

約3ヶ月で月次黒字化、1年後に返済再開

若い社員のやる気が高まり、人件費比率が改善。 約3ヶ月で月次黒字決算を達成し、約1年後には銀行リスケを中止して返済を再開できるまで回復しました。

この事例の核心: 飲食店再建では、数字だけでなく、人の心・組織の空気・現場オペレーションを同時に立て直すことが必要です。

会社概要

  • 所在地:岐阜県岐阜市
  • 業種:飲食業
  • 店舗数:2店舗
  • 社員数:12名
  • 歴史:15年

相談当時の状況

この会社は、岐阜県岐阜市で2店舗の飲食店を営み、15年の歴史を持つ会社でした。

しかし、社長が病気になったことをきっかけに、会社全体の統制が取れなくなっていきました。相談に来られたのは、社長本人ではなく、奥さんと娘さんでした。

社内では、昔からの部長と各2店舗の店長が会社を自由に動かしているような状態で、経営方針が定まらず、協力体制も十分とは言えませんでした。

その結果、赤字が続き、銀行から新たな借入を受けることもほぼ絶望的な状況となっていました。まずは金融機関に返済猶予を依頼し、当面は金利のみを支払う形で時間を確保する必要がありました。

岐阜市の飲食店で家族が売上資料や資金繰り表を見ながら再建相談するイメージ
社長の病気により統制を失った飲食店で、奥さんと娘さんが再建相談を行うイメージ

再建方針

今回の再建では、単に資金繰りを改善するだけではなく、組織と現場の両方を立て直すことが大きな柱となりました。

まず、社員全員の心を一つにまとめるため、経営理念を作り直すこと。次に、組織の中で再建に協力しない幹部を整理し、前向きに取り組む体制をつくること。

そのうえで、営業時間、シフト、人員配置、メニュー構成といった店舗運営の実務を一つひとつ見直し、利益が出る形へ組み替えていく方針としました。

再建実行

1. 経営理念を作り直し、社員全員の心を一つにした

最初に取り組んだのは、経営理念の再構築でした。

会社の方向性が曖昧なままでは、現場の判断もバラバラになります。そこで、社員全員が同じ方向を向けるように、理念を作り直し、会社として何を大切にするかを明確にしました。

2. 組織改革を行い、幹部3名を整理した

次に行ったのは組織改革です。

再建には、会社全体が一丸となることが必要です。しかし、協力する心が見られない幹部が残っていては、改革は進みません。

そこで、古くからの部長と各店舗の店長を含む幹部3名について整理を行い、新しい体制へ移行しました。

3. 能力給制度を導入し、若い社員のやる気を引き出した

再建後の組織を支えるため、利益に応じて賞与を支給する能力給制度を導入しました。

これにより、若い社員の給料が増え、頑張りが評価に結びつく仕組みが生まれました。社員の意欲が高まり、再建への推進力になっていきました。

4. 営業時間を収支に合わせて短縮した

飲食店では、営業時間が長ければ良いというわけではありません。各時間帯ごとの収支を確認した結果、利益が出にくい時間帯が存在していました。

そこで、収支が取れない時間帯を短縮し、利益が出やすい時間帯に集中できる営業体制へ見直しました。

5. 忙しい時間帯に人員を集中させた

次に、人員配置を見直しました。

常に同じ人数で回すのではなく、忙しい時間帯に人を集中させ、そうでない時間帯は人件費を抑える形へ調整しました。これにより、サービス品質を落とさずに人件費比率を下げることができました。

6. メニュー数を絞り、売れているメニューをさらに磨いた

メニューについても、全品を平等に残すのではなく、売れているもの・利益に貢献しているものに注目しました。

メニュー数を絞り込み、人気のあるメニューをさらに磨くことで、仕込みや提供の効率も改善し、現場の無駄を減らしました。

7. 銀行へ返済猶予を依頼し、再建時間を確保した

財務面では、銀行に返済猶予を依頼し、当面は金利のみを支払う形で再建時間を確保しました。

店舗運営の改善は、すぐに結果が出るものばかりではありません。金融機関の協力を得て、立て直しに集中できる環境を整えたことも、大きな再建要因でした。

岐阜市の飲食店で営業時間やメニューや人員配置を見直す改革会議のイメージ
時間帯別売上やメニュー別売上をもとに、営業時間短縮や人員配置を見直す飲食店改革のイメージ

再建前と再建後の比較

再建前 再建後
社長の病気で統制が取れない 経営理念を作り直し、社員全員の心を一つにした
幹部主導で現場がバラバラ 幹部3名を整理し、新体制へ移行
赤字が続き借入も困難 銀行リスケで再建時間を確保
長すぎる営業時間で収支悪化 利益の出ない時間帯を短縮
メニュー数が多く現場効率も悪い 売れ筋中心に絞り込み、効率化
若手社員のやる気が十分に活かされていない 能力給制度でやる気が高まり給料も増加

再建の流れ

時系列で見る再建プロセス

  • 相談時:社長の病気により会社の統制が崩れ、奥さんと娘さんから相談を受ける
  • 危機把握:赤字が続き、借入は困難、銀行へ返済猶予を依頼
  • 方針決定:経営理念を作り直し、組織改革と現場改善を同時に進める
  • 再建実行:幹部整理、能力給導入、営業時間見直し、メニュー絞り込み、人員集中を実施
  • 約3ヶ月後:月次黒字決算を達成
  • 約1年後:リスケを中止し、銀行返済を再開。追加借入を検討できる状態へ回復

この再建の3つの核心

  1. 理念による心の統一:社員全員の心を一つにし、再建へ向かう基盤を作りました。
  2. 現場の収支改善:営業時間、人員配置、メニューを見直し、利益が出る形へ整えました。
  3. 若い社員の力を活かしたこと:能力給制度でやる気を引き出し、社員数を増やさず成果を出しました。

約3ヶ月で月次黒字化、約1年後に返済再開へ

再建に取り組んだ結果、この会社は約3ヶ月で月次黒字決算を達成しました。

特に大きかったのは、若い社員の給料が増え、やる気が高まったことです。新しい人を増やさなくても、現社員が不足分を補い合うことで、店舗運営を改善できるようになりました。

その結果、人件費比率は低下し、利益体質へと転換していきました。

さらに、約1年後には銀行リスケを中止し、返済を再開できるまで回復しました。将来的には追加借入を依頼し、資金を確保できる状態まで見通せるようになったのです。

岐阜市の飲食店で若いスタッフが活気を取り戻し月次黒字化へ向かうイメージ
若い社員のやる気が高まり、活気を取り戻した飲食店が月次黒字化へ向かうイメージ

この事例から学べること

この事例から学べるのは、飲食店再建では「人」と「現場」の両方を同時に立て直す必要があるということです。

赤字の原因は、単に売上不足だけではありません。長すぎる営業時間、非効率なシフト、人件費の使い方、売れないメニューの多さ、組織の空気の悪さなど、いくつもの小さな歪みが積み重なって赤字につながります。

今回の再建では、経営理念を作り直し、組織を整え、現場オペレーションを数字で見直すことで、短期間で黒字化へつなげることができました。

再建から再生へ

社長の病気によって会社の統制が崩れたとしても、そこで終わりではありません。

家族が立ち上がり、社員が心を一つにし、幹部体制を見直し、現場の利益構造を整えれば、飲食店は再び立ち上がることができます。

今回の事例は、組織と店舗運営を根本から見直すことで、短期間で黒字化し、銀行返済まで再開できた「真の再建」と言える事例です。

よくある質問

この再建事例はどのような会社の事例ですか?

岐阜県岐阜市で2店舗の飲食店を営む会社の再建事例です。社員12名、15年の歴史があり、社長の病気によって統制を失ったことから再建が必要になりました。

会社が危機に陥った主な原因は何ですか?

社長の病気によって会社全体の統制が取れなくなり、幹部や各店舗の店長が自由に動く状態となっていたことです。その結果、赤字が続き、借入もほぼ困難になっていました。

再建ではまず何から取り組んだのですか?

まず経営理念を作り直し、社員全員の心を一つにまとめることから始めました。そのうえで、組織改革と店舗運営の見直しを並行して進めました。

組織改革ではどのようなことを行いましたか?

協力する心が見られない幹部3名を整理し、新しい体制へ移行しました。また、利益に応じて賞与を支給する能力給制度を導入し、若い社員のやる気を高めました。

店舗運営ではどのような改善を行いましたか?

営業時間を各時間帯の収支に合わせて短縮し、忙しい時間帯に人員を集中させました。さらに、メニュー数を絞り、売れているメニューをさらに磨くことで効率と利益率を高めました。

銀行対応ではどのようなことを行いましたか?

銀行に返済猶予を依頼し、当面は金利のみを支払う形にしてもらいました。その間に経営改善を進め、約1年後にはリスケを中止して返済を再開しました。

再建の結果、会社はどうなりましたか?

約3ヶ月で月次黒字決算を達成し、若い社員の給料も増え、やる気が高まりました。人件費比率も下がり、約1年後には銀行返済を再開できるまで回復しました。

この事例から学べる経営再建のポイントは何ですか?

飲食店再建では、理念による心の統一、組織改革、営業時間やシフトやメニューの見直し、そして金融機関との連携を同時に進めることが重要です。

会社の再建に、遅すぎるということはありません

社長の病気、組織の乱れ、赤字継続、借入困難、営業時間の非効率、人件費負担、メニュー構成の問題。こうした課題が重なると、飲食店経営者やご家族は大きな不安を抱えることになります。

しかし、現状を正しく見つめ、理念・組織・営業時間・人員配置・メニュー・銀行対応を一つずつ整理していけば、会社は再び前へ進むことができます。

経営の樹を育てる会では、数字だけでなく、家族の思い、社員の心、現場の動き、金融機関との向き合い方も含めて、再建から再生への道筋を共に考えていきます。

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