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水道工事会社の経営再建事例|月末資金繰り危機から支払猶予で再生

神奈川県の水道工事会社が月末資金繰り危機から再建へ動き出すイメージ

真の再建事例|月末まで10日の資金繰り危機を乗り越えた水道工事会社

会社の再建には、時間との勝負になる局面があります。

今月の支払いができない。借入金の返済もできない。社会保険の未納もある。しかも月末まで、あとわずかしかない。

今回ご紹介するのは、神奈川県の水道工事・プラント工事会社が、月末まで10日という資金繰り危機から、再建計画書の作成、銀行・仕入先・社会保険事務所など関係先への支払猶予交渉、低利益工事からの撤退によって再建した事例です。

神奈川県の水道工事会社が月末資金繰り危機から再建へ動き出すイメージ
月末まで10日という資金繰り危機の中、水道工事会社が再建へ向けて動き出す様子

事例サマリー

月末まで残り10日という切迫した状況で、支払い不能、借入金返済不能、社会保険未納に直面していた水道工事・プラント工事会社が、 徹夜で再建計画書を作成し、関係先への一斉交渉と事業の絞り込みによって再建へ向かった事例です。

5

社員数

15

社歴

10

月末までの猶予

再建前

支払い不能・返済不能の緊急事態

社会保険の未納、借入金の返済不能、月末支払いの見通しが立たない状況でした。 相談を受けたのは2月20日の寒い日で、月末まで残り10日しかない切迫した状態でした。

再建策

再建計画書を徹夜で作成し一斉交渉へ

当日徹夜で再建計画書を完成させ、翌朝社長に清書してもらい、正午には完成。 午後から銀行、仕入先、社会保険事務所などを回り、支払猶予を取り付けていきました。

再建後

出金を抑え、営業利益確保の道筋へ

関係先の協力により月末資金繰りの目処を付け、低利益工事から撤退。 利益の出る工事へ絞り込み、2ヶ月目から営業利益を確保できる見通しが立ちました。

この事例の核心: 月末まで10日という危機でも、現状を数字で整理し、関係先へ誠意ある再建計画を示すことで、資金繰りをつなぎ、再建への道を開くことができます。

会社概要

  • 所在地:神奈川県
  • 業種:水道工事・プラント工事
  • 社員数:5名
  • 社歴:15年

相談当時の状況

依頼を受けて訪問したのは、2月20日の寒い日でした。

会社は、今月の支払いができない、借入金の返済もできない、社会保険の未納もあるという厳しい状態に追い込まれていました。

しかも、月末まであと10日しかありませんでした。

このまま何もしなければ、月末の支払いも銀行返済も止まり、仕入先や関係先からの信用も一気に崩れてしまいます。

まさに、「何とか救ってくれ」という切実な依頼でした。

水道工事会社の社長が支払い不能や借入返済不能の資料を前に悩むイメージ
月末の支払い、借入返済、社会保険未納に追い込まれた水道工事会社の危機的状況

再建方針|全関係者からの協力を得て再建する

今回の再建方針は、全関係者からの協力を得て再建することでした。

月末まで時間がありません。銀行、仕入先、未払先、社会保険事務所、税務署など、支払猶予を依頼すべき相手が多数ありました。

一件一件に口頭で説明していては、時間がかかりすぎます。

そこで、まず再建計画書を作成し、会社の現状、支払猶予の必要性、今後の改善方針を一挙に説明できる形にすることにしました。

再建実行

1. 当日徹夜で再建計画書を作成

相談を受けたその日、すぐに再建計画書の作成に取りかかりました。

多数の関係先へ支払猶予を依頼するには、感情的に「待ってください」とお願いするだけでは足りません。

なぜ支払いができないのか。今後どのように資金繰りを改善するのか。どのように営業利益を確保していくのか。これらを計画書としてまとめる必要がありました。

そのため、当日は徹夜で再建計画書を完成させ、翌朝、社長にパソコンで清書してもらいました。

そして正午には、関係先へ提示できる再建計画書を完成させました。

水道工事会社の再建計画書を徹夜で作成しているイメージ
月末資金繰り危機を乗り越えるため、当日徹夜で再建計画書を作成する様子

2. 午後から銀行・仕入先・関係先を回った

再建計画書が完成したその日の午後から、銀行や債権者、関係先を回り、支払猶予を依頼していきました。

月末の支払いも銀行返済もできない状況であったため、ここで出金を止められるかどうかが、会社存続の分かれ道でした。

再建計画書をもとに誠意を持って説明し、各関係先から協力を取り付けていきました。

3. 銀行・仕入先・社会保険事務所から猶予を得た

交渉の結果、銀行については返済だけでなく金利支払いについても一時的な猶予を受けることができました。

仕入先については、残高を100回払いとし、当月の請求分からは翌月現金払いとする形で了承を得ました。

社会保険事務所についても、分割払いで了承を得ることができました。

こうして出金を抑え、何とか月末の資金繰りの目処を付けることができました。

4. 売上を減らしながら利益を上げる方針へ転換

資金繰りの危機を乗り越えた後に必要だったのは、月次収支の黒字化でした。

そこで掲げた方針が、売上を減らしながら利益を上げることです。

売上が大きくても、利益率が低い商品や工事を続けていては、会社にはお金が残りません。

そのため、利益率の低い商品や工事からは撤退し、確実に利益が伴う工事へ絞り込みました。

5. 不要な備品・車両・土地を処分

同時に、不要な備品、車両、土地などもすべて処分しました。

資金繰りが厳しい時には、使っていない資産や維持費のかかる資産を抱え続けることが、会社の体力を奪います。

必要なものと不要なものを切り分け、処分できるものは処分し、会社の身軽さを取り戻していきました。

再建前と再建後の比較

再建前 再建後
月末の支払いができない状態 関係先への支払猶予交渉で出金を抑制
借入金返済が不能 銀行から返済・金利支払いの猶予を得る
社会保険の未納がある 分割払いで了承を得る
仕入先への支払いが困難 残高100回払いと翌月現金払いで合意
利益率の低い工事も受けていた 利益の出る工事に絞り込み
不要な資産を抱えていた 備品・車両・土地を処分し身軽な体制へ

再建の流れ

時系列で見る再建プロセス

  • 2月20日:月末まで残り10日という資金繰り危機の相談を受ける
  • 当日夜:徹夜で再建計画書を作成
  • 翌朝:社長がパソコンで清書し、正午までに完成
  • 当日午後:銀行、仕入先、社会保険事務所などへ支払猶予を依頼
  • 月末:出金を抑え、資金繰りの目処を付ける
  • 2ヶ月目:低利益工事から撤退し、営業利益確保の見通しが立つ
  • 半年間:定期的なPDS会議を通して改革を進め、再建成功へ

この再建の3つの核心

  1. 徹夜で再建計画書を作成したこと:時間がない中でも、関係先へ示せる計画を整えました。
  2. 全関係者へ一斉に支払猶予を依頼したこと:銀行・仕入先・社会保険事務所などから協力を得て、出金を抑えました。
  3. 利益の出る工事へ絞り込んだこと:売上を追うのではなく、利益を残す経営へ転換しました。

2ヶ月目から営業利益確保の見通しへ

支払猶予によって月末の危機を乗り越えた後は、月次収支の黒字化に向けて改革を進めました。

利益率の低い商品や工事から撤退し、確実に利益が伴う工事に絞り込んだことで、2ヶ月目からは何とか営業利益を確保する見通しが立つようになりました。

資金繰りの応急処置だけでは、会社は本当の意味で再建できません。出金を止めた後に、利益の出る体質へ変えることが重要でした。

半年間のPDS会議で再建を成功へ

軌道に乗るまでの半年間、定期的に訪問し、PDS会議を通じて少しずつ改革を進めていきました。

計画を立て、実行し、結果を確認し、さらに改善する。この繰り返しによって、会社は少しずつ再建へ向かっていきました。

月末まで10日という緊急事態から始まった再建でしたが、全関係者の協力と、利益重視の事業見直しにより、再建は成功しました。

水道工事会社が支払猶予交渉と事業見直しで再建へ向かうイメージ
銀行や仕入先との交渉を経て、利益の出る工事へ絞り込みながら再建へ向かう水道工事会社

この事例から学べること

この事例から学べることは、資金繰り危機では、時間との勝負になるということです。

支払いができない、借入返済ができない、社会保険が未納である。このような状況を放置すれば、信用は一気に失われます。

しかし、現状を正しく整理し、再建計画書を作成し、銀行・仕入先・関係機関へ誠意を持って説明すれば、支払猶予という協力を得られる可能性があります。

そして、資金繰りをつないだ後は、売上を追うのではなく、利益が残る仕事へ絞り込むことが必要です。

再建から再生へ

月末まで10日という状況でも、再建に遅すぎるとは限りません。

大切なのは、すぐに動くことです。現状を数字で整理し、再建計画書を作り、関係先へ誠意を示し、支払猶予を得る。

そして、低利益の仕事から撤退し、確実に利益が出る仕事へ絞り込む。

今回の水道工事会社の事例は、緊急資金繰り危機からでも、正しい順序で動けば会社は再建へ向かえることを示す事例です。

よくある質問

この再建事例はどのような会社の事例ですか?

神奈川県の水道工事・プラント工事会社の再建事例です。社員5名、社歴15年の会社で、月末まで10日という状況で支払い不能、借入金返済不能、社会保険未納に直面していました。

会社が危機に陥った主な原因は何ですか?

資金繰りができず、今月の支払い、借入金返済、社会保険の支払いができない状態になっていたことです。月末まで残り10日しかなく、緊急対応が必要でした。

再建ではまず何を行いましたか?

まず再建計画書を作成しました。多数の支払猶予依頼先へ一件ずつ説明する時間がなかったため、当日徹夜で計画書を完成させ、翌日正午までに清書して関係先へ提示できる状態にしました。

どのような関係先へ支払猶予を依頼しましたか?

銀行、仕入先、未払先、社会保険事務所、税務署などへ支払猶予を依頼しました。銀行では返済や金利支払いの猶予を受け、仕入先とは残高100回払いなどの条件で協力を得ました。

資金繰りを改善した後は何を行いましたか?

月末資金繰りの目処を付けた後、売上を減らしながら利益を上げる方針へ転換しました。利益率の低い商品や工事から撤退し、確実に利益が出る工事に絞り込みました。

不要資産はどのように扱いましたか?

不要な備品、車両、土地などは処分しました。資金繰りが厳しい中で維持費のかかる資産を持ち続けるのではなく、会社を身軽にすることを重視しました。

再建の結果、会社はどうなりましたか?

2ヶ月目から営業利益を確保できる見通しが立ち、半年間の定期的なPDS会議を通じて改革を進めた結果、再建に成功しました。

この事例から学べる経営再建のポイントは何ですか?

月末まで時間がない資金繰り危機でも、現状を数字で整理し、再建計画書を作成し、関係先へ誠意を持って支払猶予を依頼することが重要です。その後は、売上ではなく利益を重視する経営へ転換する必要があります。

会社の再建に、遅すぎるということはありません

月末の支払いができない、借入金返済ができない、社会保険が未納になっている。こうした状況になると、経営者は一人で抱え込み、時間だけが過ぎてしまいがちです。

しかし、現状を整理し、再建計画書を作り、銀行・仕入先・関係機関へ誠意を持って説明することで、再建への道が開けることがあります。

経営の樹を育てる会では、数字だけでなく、関係先との交渉、事業の絞り込み、資金繰りの立て直し、再建から再生への道筋まで、共に考えていきます。

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