早くも師走を迎え、
朝晩は寒さが身に沁みる今日この頃。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて、激動と形容しても過言ではない2022年を振り返ってみると、実に様々な事象が見受けられましたね。
長引くコロナ禍、
ウクライナとロシア間で起きている戦争。
安倍晋三元首相のテロリストによる暗殺…。
更には先の戦争から端を発した円安による物価上昇など。
数え上げたら本当にキリがありません。
そしてその余波は中小企業経営者にも容赦なく影響を及ぼしています。
そんな現在の環境を、
「コロナや戦争が落ち着けばなんとかなる」
などと甘く考えている経営者も少なくなくありませんが、現況が異常と受け止められない経営者の神経が異常としか思えません。
迫り来る変革前の現在は、例えると滝壺へ落ちる寸前の緩やかな流れのようです。
バブルショックを超えるコロナショックの影響
私は35年前のバブルショックを体験しているだけに落ち着かない毎日を送っています。
当時、バブルがはじけて 2〜3年後から、経営破綻が続出、銀行から返済の代わりに取った担保物件の処理を依頼されていた頃が思い出されます。
しかし、コロナショックはそのバブルショックとは比較にならない程の深刻度です。
バブルショックは単純に金あまりが土地投機に向かい、それが実体のない泡となり、はじけ飛んだだけのこと。それでさえ30年間の今日まで低成長を強いられてきました。
コロナショックはそれに比べて比較出来ないほどの深刻な状況を迎えると思っています。
その理由をいくつか挙げてみましょう。
①コロナパンデミックの経済破綻
令和元年より3年間も続いた行動制限により、経済活動は停滞。一方で一部の恩恵を受けている企業が繫栄するという”いびつな経済”になりました。
本来は多くの会社が倒産するはずなのに、補助金や返済延期の融資により表面化しないだけです。
それにも関わらず、消費税は下げずに上げる議論が出るほどです。 バブル時の金利は、3%から 8%にまで跳ね上がり、同時に融資はストップ、倒産が続出しました。
しかし、バブルはこれだけでした。
これだけだったのです。
以下はありませんでした。
②コロナによる行動制限で破壊された人間文化
コロナ蔓延防止の掛け声一つで今日まで大切に育ててきた私たちの文化が破壊されてしまいました。
言うなれば人間関係の疎外化…、
という表現が近いかもしれませんね。
人は人間と書くように人の間で生きてゆきます。
今まで大切にしてきた「スキンシップを大切にしよう!!」が過剰な三密運動により人と人のふれあい、そして絆が破壊されてしまいました。
更に病院に入ったら最後…。
親の死に目に会えません。
今までは死に目に会えないことは、親不孝とされてきた常識があっさりと覆されてしまいました。
結婚式、葬式、会合、レジャーも全てが縮小、 人生に潤いを与える人間としての活動が制限されてしまいました。
③健康への意識変化
私たちは今日まで小さい時から強い子に育てと言われて生きてきました。
しかし、
「外へ行くな!」
「家に籠れ!」
「ワクチンに頼れ!」
の大合唱により自己免疫の低下を招き、 病気に掛かりやすい体質に変えられています。
さらに、今後第〇波と言われるように毎年数回も打ち続けるワクチンにより、この先どこまで人間としての健康を維持出来るのかわかりません。
ワクチンは人体実験中ですから、その結果が出るのは10年後と言われています。
④自殺者の激増、超過死亡の増加
私が再建の仕事を始めたのは20年前です。
当時の自殺者は3万人でした。
私は経済苦による自殺者を救ってきたという自負もありました。
それが2万人まで減少したのが、
昨年から急増…。
なんと10万人に達する勢いです。
これは フェイクニュースであることを願っていますが、増えているのは事実です。
更に、超過死亡は前年の死亡者に対する比較ですが明らかに増えています。 死因は様々ですが、体力低下、免疫低下は否めません。
この事実をどのように解釈するか?真剣に考えなくてはならないと思います。
⑤戦争の恐怖
いよいよ、
本格的な戦争が始まりました。
ウクライナ対ロシアの戦いは表面上のことで真の原因はもっともっと深いところにあります。
一方で目に見えない「超限戦」と言われる戦争が我が日本でも既に起こっています。
日本領土の竹島は韓国に、尖閣諸島は中国に虎視眈々と狙われ、
挙句、北海道もロシアや中国に狙われています。
更には中国対台湾戦争により、台湾が中国領土となれば沖縄が取られるのは時間の問題です。
その他、迫り来る恐怖を挙げればキリがありません。
働きがい改革の提唱
私は、経営者の皆さんに働き方改革ではなく「働きがい改革」を提唱してきました。
「働き方改革は労使の対立」
「働きがい改革は労使の融和」
です。
これを学ぶために「経営の真理と実践」その基となる考え方を陰陽思想に求めてきたのは皆様ご周知の通りです。
具体的には「経営の樹を育てる」ことです。
樹は根を張ることにより強くなります。
「どんな暴風雨にも倒れない強い樹」
「どんな流れにも呑まれず流れに乗る安心感」
そして形の上では、どんなに赤字経営であっても黒字決算に拘って下さい。何が起こるかわからない以上、黒字決算を計上しておかなければなりません。
最後になりますが、来たる2023年はより勢いを増した向かい風の中を進まねばなりません。
そんな厳しい時を微力ながら皆さまのお力になれるよう精進して参りたいと思います。
古川益一 拝