天地人 天地の中に 人あるを 感謝するこそ 人の道なり
この道歌は、風水の根本的な考え方を端的に表しています。
風は「天」という環境を、水は「地」という地球を示し、それらがあって初めて人は生きることができます。
あまりに当たり前のことですが、この当たり前への感謝こそが、人としての道であると教えています。
人は天地の中に生かされており、その関係性を自覚することが、すべての基本となります。
続く道歌は、地相学・家相学・事業相の根本を示しています。
南北を 北を背にして 見るなれば 南の中に 幸があるなり
日本の大きな都市が太平洋側に集中しているのは、北に山があり、南が拓けているからです。 この土地の在り方を読み解く学問が、地相学です。
昔の家屋では、南側を縁側として大きく空けていました。 幸は南から来るという考え方に基づき、暮らしの中心に太陽の光を取り入れてきたのです。 これが家相学の基本です。
繁盛している商店や会社も、南側に入口や窓を設けていることが少なくありません。 これを事業相と呼び、住まいと同じく、光と風をどう迎えるかを重視します。
太陽の光と共に生きることが、暮らしと仕事を整える基本です。
さらに次の道歌は、太陽の動きと一日の流れを静かに描いています。
東西は 木の間から 日が昇り 草に落ち行く 茜空かな
木々の間から日が昇れば東となり、草と西が一つになると空は茜色に変わります。 太陽と共に一日が巡るという、ごく自然な真理を詠んでいます。
本日の陰陽思想講座のテーマは家相学です。 住まいや仕事に「何となくの違和感」を感じている方にとって、気づきの一助となれば幸いです。
天地と調和して生きることが、人の道を静かに照らします。


















