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債務免除

債務免除

債務免除の方法

経営再建において最も頭を痛めるのは、借入金や税金、未払金などの債務の処理です。

再建に際し、これらの債務を払い続けながら再建を実行することは極めて困難なことです。そこで債権を免除してもらう事を考えがちですが、それは大変安易な考え方です。

債務免除を依頼することは最後の最後にすることです。依頼しなくても自然に消えてゆくようにしなくてはなりません。

債務免除をしてもらう前に、一旦返済猶予を頂き、その間に再建する方法を考えてみましょう。

1.再建の条件は営業利益の確保です。

営業利益が確保出来れば債務を全て棚上げして頂き、長々期で返済してゆけば、返済は出来ることになります。

どんなに借金があるにせよ、赤字で苦しんでいるにせよ、月間の営業利益を上げることが出来れば事業の継続は可能です。営業利益が上がっているにも拘らず、事業の継続ができないとしたら、それは未払金や借入金の返済などに、利益が圧迫されていることに他ならないものと思われます。

損益計算書により分析してみましょう。損益計算書に利益を示す基準として、売上利益、営業利益、経営利益の3つの項目がありますが、これらは同じ利益でもその示す基準が違います。

営業利益とは何を指すのか、改めて考えてみましょう

①売上 物販やサービスなどの売上額
②売上原価 売り上げる為の仕入れや材料費、労務費、外注費や現場経費など
③売上利益 ①-② 売上から売上原価を差し引いた金額
④一般管理費 売り上げる為の営業経費(役員報酬、給与、水光熱費、販売費、 交際費、税金、リース代、減価償却費、家賃など営業にかかる全ての経費)
⑤営業利益 ③-④ 売上利益から、一般管理費を差し引いた金額(これが黒字でなければ存続は不可能ということになる)
⑥営業外収益 営業以外から得られる収益
⑦営業外損失 営業以外の損失(借入金の支払利息など)
⑧経常利益 ⑤+⑥-⑦ 営業利益から営業外収益を差し引いた金額(この金額が法人税の対象となる)

一般管理費の中にある、借入金返済部分に相当する減価償却費の計上は自由です。つまり、営業利益を確保するためには必ずしも計上する必要はない、ということです。

今まで、どんなに赤字であっても一挙に収支を黒字にしなければならない以上、必ず払わないと経営できないもの以外は省いて考え、徹底的にムダを省きます。

毎月の営業収支が赤字ならば、どんなに努力しても再建ではなく延命に過ぎないことになるからです。いかに苦しい状態にあっても一切の常識に捉われず、営業収支が成り立つまで見直しましょう。

この営業利益が計上出来れば、その利益から棚上げした債務を長期で払っていくことで再建は可能です。

この債務を長期で払っていく交渉が「リスケ」です。

2.リスケ交渉

リスケ交渉

この時、債務はリスケ交渉をする事になります。

  1. 借入金元金の長期分割返済と金利を払ってゆく方法
  2. 元金の返済をストップ、金利のみを支払ってゆく方法
  3. 借入金元金、金利共にストップ、保証会社又は、債権回収会社へ移し、改めて交渉して新たに極少額の返済を続けていく方法

主にこの3つのいずれかにより、リスケを行っていくことになります。

3.リスケ後の債務免除方法

リスケを行ったら約束通りキチンと決められた金額を払い続け、信用を確立します。その上で、新しく借入残高以上の借入れを起こして旧借入残を一括返済することとします。

この方法が、リスケ後の再建方法としては最も一般的です。

次に営業利益を計上出来なくてリスケを実行出来ない場合はどうすれば良いか?について説明します。

4.転生か倒産か?

現状の会社で経営続行不可能となった場合は、速やかに閉鎖へ進みましょう。閉鎖の方法は2つあります。

① 転生=後継者があれば譲る

この時、債務は旧経営者に残す形とし、後継者にはプラス部分を譲る形を取る。

② 倒産=後継者に恵まれない場合

会社全てを消滅させるが、債務については旧経営者が連帯保証人として引き継ぎ長期で返済していく形とする。

5.会社消滅後、保証人として支払ってゆき、債務免除を成功させる方法。

転生にしても倒産にしても債務は旧経営者が責任を持ち、連帯保証人の立場で返済してゆく形にします。

そして、その返済については、生活に影響を受けない金額とし、気長に債務免除をしてくれる時期を待つことにします。会社が消滅し、新たな生活をすることになり、その収入の中から、連帯保証人の立場で払い続けていくようにします。

いかに収入が少なくても数千円であれば返済を続けられる筈です。

この形に合意して頂き、誠意を以って払い続けてゆけば、いづれ債務免除する形で完済になるものと思います。つまり、誠意で暖め、活かしてゆく方法です。

この方法が最も早く、いづれの債権者にも恨みを買わず、速やかに実行できる方法です。


以上、善意総和型再建方法による債務免除のやり方について説明しました。

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