日々行うは 3ム追放
本日の道歌は、快適な職場や円滑な報連相のその先にある、組織運営の土台を静かに示しています。
組織を乱す原因としてよく挙げられるのが、
「ムラ・ムダ・ムリ」という三ムです。
しかし、この三つを同時に一気に無くそうとすると、かえって問題は複雑になり、現場は疲れてしまいます。
だからこそ大切なのは、何から手をつけるべきかを知ることです。この道歌は、その順序を明快に教えています。
本文では、「三ムには ムラをなくせば ムダムリが 自ずと消える 順があるなり」と示されています。これは、ムダやムリを直接責めるのではなく、その原因となるムラを整えることが先決だという考え方です。
ムラとは、ばらつきです。売上の波、利益率の揺れ、人件費の偏り、経常利益の不安定さ。こうした揺らぎが大きいほど、現場には余計な作業が生まれ、最後には社員へ無理がかかっていきます。
反対に、ムラが減れば、余計な調整や行き当たりばったりの対応が減り、結果としてムダもムリも自然と薄れていきます。
問題を根元から整えるという意味で、
とても実務的で本質的な視点です。
本当に整えるべきものが見えてくると、改善の進め方そのものが変わるのかもしれません。
本文で挙げられている五大方針は、すべてムラを減らすための視点に貫かれています。
理念を定め、方針を守り、利益率や人件費比率を安定させ、経常利益を計画的に積み上げる。こうした積み重ねが、組織全体を無理のない状態へ導いていきます。
ここで示唆されている「陰陽思想」のヒントも見逃せません。組織運営とは、力ずくで押し切ることではなく、偏りを見つけ、バランスを整え、均衡と調和を取り戻していく営みでもあります。
経営とは、無理を重ねることではなく、無理のない状態をつくること。ムラを整え、ムダを減らし、ムリを消していくことで、組織はようやく持続的な成長へと向かっていくのではないでしょうか。


















