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【今日の一言】恨みを超えた先にある、経営者の品性

会社経営においては、どうしても人を恨みたくなる局面が訪れることがあります。

それは決して特別なことではなく、多くの経営者が一度は経験する感情でしょう。

私自身も、29年間続いた会社を騙される形で失い、倒産という結果を迎えました。

当初は、相手を深く恨みました。

しかし、時間をかけて振り返り、よくよく考えていくうちに、それはあくまで「引き金」に過ぎず、根本的な原因は、経営者である自分自身にあったのだと悟るに至りました。

不思議なことに、そのように受け止められた瞬間から、まるで暗雲が晴れるかのように、物事が次第に順調に進み始めました。

結果として、あれほど重くのしかかっていた巨額の借入金も、いつの間にか解消されていったのです。

この経験を通して強く感じたのは、恨みの感情は、自分自身にとっても、会社にとっても、決してプラスにはならないということでした。

恨みは問題の本質から目を逸らさせ、解決を遅らせ、
さらには成長の機会さえも奪ってしまいます。

漢字に込められた意味

「恨む」という文字に使われている 「艮」は、 易経の八卦の一つで、 「山」 を意味します。

山は動かず、留まり続ける存在。
つまり恨みとは、 心の成長を止めてしまう状態 を示しているのです。

だからこそ、恨みは抱え込まず、流してしまうに限るのです。

もちろん、流すことは簡単ではありません。

実践

恨みを流すための「具体ノウハウ」
STEP:一歩引く → 他人事化 → 手放す

必要なのは、
自分自身を一歩引いた視点で眺め
まるで他人事のように受け止め
最後に、手放していく姿勢です。

1 一歩引く(視点を外に置く)

「自分の中」ではなく「外側」から眺める。
例:もし友人が同じ状況なら何と言うかを考える。

2 他人事化(言葉を置き換える)

「あの人が悪い」→「ここで学ぶことは何か」へ。
感情ではなく意味に焦点を移す。

3 手放す(次の一手を決める)

恨みは「過去」に縛る。
今日できる一つの行動を決め、未来へ意識を移す。

ポイント:恨みを消すのではなく、「扱える状態」にする。それが経営者の品性です。

それを可能にするものこそが、人生を達観しようとする 「経営者の品性」 なのだと、私は思います。

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