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【今日の道歌】人を活かす「器」と五本の指の教え

柔らかな自然光が差し込む木の机の上に置かれた木の器と、周囲の静かな余白。人を受け入れ周囲を活かす「器」の思想を象徴する静かな情景。

令和8年3月7日(土曜日) 今日の道歌
器とは 上下左右の 人々を 大きく活かす 心言うなり

昨日は、経営者の「品性」と「器」について取り上げました。
文字の形を見ると、品性は「口」が三つ、器は「口」が四つで構成されています。
この違いには、どのような意味が込められているのでしょうか。

品性については、次のような道歌があります。

品性は 己と他人 世の道理
調和せしむる 姿言うなり
品性は 根と幹支え 守るもの
自ずと繁る 道理なるかな

品性とは、自分と他人、そして世の道理を調和させる姿であり、人としての土台を守る働きを表しています。

それに対して「器」は、品性よりも口が一つ多く書かれています。 この違いは、自分とは異なる言葉をも受け入れる広さを示しているとも考えられます。

つまり器とは、清濁合わせ呑むことのできる心、 そして周囲の人々を活かしていく懐の深さを意味しているのかもしれません。

ここで、自分の手を少し眺めてみてください。

親指、人差し指、中指、薬指、小指。 人の手には五本の指があります。

見方を変えると、中心にある中指を、残りの四本が支えているようにも見えます。 また、自分を中心に、親、他人、兄弟、子供という五つの関係が調和して家族が成り立つとも考えられます。

人は一人で立っているのではなく、多くの支えの中で生かされている存在なのです。

人間だけが五本の指を持っている理由。 その意味を、時には静かに考えてみるのもよいのではないでしょうか。

昨日のテーマ
経営者の「品性」と「器」の違いを考える
器とは
異なる言葉や価値観も受け入れることのできる広い心
五本の指の示すもの
人は多くの支えと調和の中で生きているということ

今日の一言
真の器とは、自分とは異なる考えや立場をも受け入れ、周囲の人々を活かしていく心にあります。人は一人で成り立つものではなく、多くの支えと調和の中で生かされています。自分を支えてくれている存在に目を向けることが、器を広げる第一歩なのかもしれません。
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