
なぜ、争いは起きるのでしょうか。
人間の歴史を振り返れば、
それはまさに争いの連続でした。
そして現代においても、世界各地で一触即発の状態が続いています。
それぞれの立場の主張を聞くと、どれも「正しいこと」を言っています。
ではなぜ、正しさを語れば語るほど、争いが生まれてしまうのでしょうか。冷静に考えてみると、そこに一つの矛盾があることに気づくはずです。
知識の世界では、「あれが良い」「これは悪い」と、物事を分けて考えます。正誤や優劣をはっきりさせることで、理解しようとする世界です。
一方、陰陽思想の世界では、「あれも良い」「これも良い」と捉えます。
対立を生む二元論ではなく、
両方を認め合う視点に立つのです。
知識の世界は、
形あるものを基準にした世界です。
それに対して、陰陽の世界――
すなわち真理の世界は、心を基準とした世界だと言えるでしょう。
形だけで物事を考え続ければ、争いの絶えない世の中になります。心を基準に考えれば、調和と平和のある世の中へと近づいていきます。
これは、否定しようのない一つの真理です。
経営者は、会社のリーダーシップを担う存在です。
だからこそ、せめて自社の中だけでも、争いのない環境へと導いていく責任があります。
自社を大切にすることは、当然のことです。
しかし、「自社を大切にすること」と「自社だけを大切にすること」は、まったく異なります。
この違いを、私たちは決して忘れてはならないのではないでしょうか。


















