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社長が病気入院のため会社の倒産処理をし人生再スタート|倒産による人生再建事例

倒産による人生再建

相談内容

A社はプラント工事会社だが、社長が病弱で経営は苦しい状態だった。

赤字が続いても閉鎖の決断が下せないで、ずるずるときてしまった。

ところが社長の病状が悪化、入院。復帰出来ない状況となってしまった。

そこで、会社の整理、閉鎖を依頼された。

状況診断

調べるとほとんど仕事はなく、残った社員3名は留守番をしている状況である。

「辞めたいのだが、給料を貰っていない‥」

社長に問い詰めると、その内払うと言っているためにズルズル残っているのであった。しかし、給与はどんどん増えてゆく状態であり、人件費の未払いが大きくのしかかっていた。

さらに、以下の未払いが滞納し、手の施しようがない状態であった。

  • 仕入代金の未払い
  • 一般管理費の未払い
  • 税金滞納
  • 借入金の未払い

再建方針

「倒産による人生再建」方針とした。

未払賃金の即支払い実行、商品在庫の処分、そして未払金は長期分割払いとした。

実行方法

請求書の山

多くの請求書の山を整理、分類し、相手と交渉していった。

この場合、話し合いとかではなく、一方的に結論を出し通知してゆくしかない

①賃金の未払い

労働基準監督署を訪問、「未払賃金の立替払制度」を申請。

未払給与のほとんどを借り入れ、それぞれ社員の給与を支払い、退職してもらった。

この制度は、未払賃金を監督署が一括で支払ってくれ、それを会社の社長が返済してゆく制度だが、実際は返済は出来ないことを承知で貸してくれるありがたい制度である。

②仕入代金、未払金、借入金など

  • ほぼ払える資金は無いので、長々期分割払いとし年金で払うようにした。
  • 自宅は売却手続きを行い、新居を探した。
  • 公的な手続きは、経費もないのでそのままとし、自然消滅の形を取った。
  • 残った在庫など、売れるものは売却、借りてある不動産は返した。

その後

こうして倒産のドタバタから回避、平和に会社を整理することができた。

社長は安心して療養生活を送れる様になった。

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